コラム
虫歯の詰め物の値段は保険と自由診療で変わります
虫歯の治療で歯を削ったあと、その部分を補うために入れるのが詰め物です。治療を受ける前に「どのくらいの費用がかかるのだろう」と気になる方は少なくありません。大阪市中央区のさわい歯科クリニックにも、治療の内容とあわせて費用の見通しについてのご質問をいただくことがあります。
虫歯の詰め物の値段を考えるうえで最初に知っておきたいのが、保険診療と自由診療の違いです。この二つは費用が決まる仕組みそのものが異なるため、同じ詰め物という言葉であっても金額の考え方が変わります。ここでは費用がどのように決まるのかを整理しながら、歯の状態や通院回数との関係についてもご説明します。

目次
虫歯の詰め物の値段は仕組みから理解すると分かりやすくなります
詰め物は削った部分を補うための治療です
虫歯は口の中にいるミュータンス菌などの細菌が糖を分解して酸を作り出すことで歯を溶かしてしまう現象です。溶けてしまった部分は自然に元の形へ戻るわけではないため、進行した虫歯では悪くなった部分を取り除いて人工の材料で補う必要があります。この補う処置のうち、比較的小さな範囲を埋めるものが詰め物と呼ばれます。エナメル質や象牙質まで進んだ虫歯は削って補う治療が基本となり、範囲が広い場合には被せ物へと処置が変わることもあります。
つまり詰め物の値段を調べるということは、その方の歯にどのような処置が必要になるのかを知ることとほぼ同じ意味を持ちます。金額だけを先に決めることはできず、口の中の状態を確かめたうえで治療内容が決まり、その内容に応じて費用が定まっていくという順番になります。
費用の決まり方には二つの道筋があります
歯科の治療費には大きく分けて二つの決まり方があります。ひとつが公的医療保険の適用を受ける保険診療で、もうひとつが保険を使わない自由診療です。保険診療は国が定めたルールに沿って費用が計算されるため、どの歯科医院で受けても計算のもとになる金額は同じです。一方で自由診療は各医院がそれぞれの方針や使用する材料に応じて料金を設定します。
この違いを知らないまま金額の情報だけを集めると、数字の幅が大きすぎて混乱してしまうことがあります。まずは自分が受けようとしている治療がどちらの道筋にあたるかを確かめることが、費用を理解する近道になります。
同じ言葉でも治療の中身は一つではありません
詰め物という言葉はひとまとまりに使われますが、実際の処置は歯の状態によって幅があります。ごく小さな範囲を直接その場で埋める方法もあれば、型を採って作る方法もあります。前者と後者では来院していただく回数も、かかる材料や工程も異なります。同じ患者様であっても治療する歯が違えば内容が変わることは珍しくありません。
そのため費用について考えるときは、ひとつの数字を探すのではなく、どの条件で金額が変わるかという枠組みで捉えていただくほうが実際の治療と結びつきやすくなります。
保険診療の詰め物は全国一律の点数で費用が決まります
診療報酬という共通のものさしがあります
保険が適用される歯科治療の費用は、国が定めた診療報酬という仕組みによって計算されます。処置のひとつひとつに点数が割り当てられており、その合計が治療全体の費用のもとになります。この点数は全国共通のもので、大阪市中央区にある当院であっても他の地域の歯科医院であっても、同じ処置に対しては同じ点数が用いられます。
言いかえれば、保険診療の範囲では歯科医院が自分の判断で値段を上げたり下げたりすることはできません。安く見せることも高く設定することもできない仕組みになっているため、保険の詰め物については医院ごとの価格差を気にする必要が基本的にないということになります。
窓口でのお支払いは負担割合によって変わります
計算された費用の全額をその場でお支払いいただくわけではありません。実際に窓口でお支払いいただくのは、加入されている公的医療保険の負担割合に応じた部分です。この割合は年齢や制度によって異なり、多くの方は三割ですが、年齢や所得の状況によって二割や一割となる場合もあります。
同じ処置を受けても、お持ちの保険証の内容によって窓口でのお支払い額が変わるのはこのためです。ご自身の負担割合は保険証に記載されていますので、費用の見通しを立てたいときは受付でお声がけいただければ一緒に確認いたします。
処置の内容が増えれば費用も変わります
点数は処置ごとに定められているため、必要な処置が増えれば合計も増えます。虫歯を削って詰めるだけで完了する場合と、レントゲン撮影や麻酔、神経に近い部分の保護などが加わる場合とでは計算のもとになる点数が違ってきます。また初診と再診でも扱いが変わります。
そのため保険診療であっても、金額はあらかじめ一つに決まっているわけではありません。診察のうえで決まる必要な処置が定まった段階で、その方の場合の見通しをお伝えするという流れになります。
自由診療の詰め物は医院ごとに料金が異なります
料金は各医院が設定しています
保険が適用されない自由診療では、費用の決め方が保険診療とはまったく異なります。国が定めた共通の点数はなく、使用する材料や技術、工程に応じて各歯科医院がそれぞれ料金を設定しています。そのため同じような治療でも医院によって金額が違うことがあり、金額だけを並べて比べても治療の中身は分かりません。
当院の自由診療の料金につきましては、口の中の状態を拝見したうえで診察時にご説明しております。どの歯にどのような処置が必要かによって内容が変わりますので、実際に確かめてからお伝えするほうが正確だと考えているためです。
なぜ選択肢を設けているのか
当院が自由診療の選択肢をご用意しているのは、詰め物の隙間から再び虫歯になる流れをできるだけ避けたいという考えがあるためです。詰め物の経年劣化によって生じた隙間から菌が侵入することがあるため、私たちは常に勉強した最新の接着技術とセラミックなどの精密な素材を用いることで、このリスクを最小限に抑える治療を提供しています。
再治療を繰り返す負の連鎖を断ち切るために、虫歯に対する徹底的な抵抗形態を持った詰め物や被せ物を提供することが私たちの使命だと考えています。どの方法を選ぶかはご希望や口の中の状態によって変わりますので、内容と費用の双方をご説明したうえで一緒に決めていきます。
見た目に関するご相談も費用と関わります
詰め物についてのご相談では、目立たない白い詰め物にしたいというご希望をいただくことがあります。当院のよくあるご質問でも取り上げている内容で、見た目に関わるご希望は保険が適用される範囲かどうかと関わってくる場合があります。ご希望をうかがったうえで、選べる方法とそれぞれの費用の考え方をご説明いたします。
なお、ホワイトニングは健康な天然歯に効果がありますが、被せ物や詰め物、インプラントには作用しません。すでに詰め物が入っている歯の色味が気になる場合は、詰め物そのものをどうするかという相談になりますので、その点も含めてお話をうかがいます。

詰め物の値段は歯の状態によって変わります
虫歯の進行度で治療内容が変わります
むし歯は進行度によりC0からC4の五段階に分類されます。初期の段階ではフッ素塗布などのケアで歯の再石灰化を促すことも可能ですが、進行すると詰め物や根管治療、抜歯が必要になることもあります。C1やC2の初期であれば虫歯の部分を削って詰め物をするだけで済むことが多く、通院回数も少なくて済みます。
初期であれば経過観察や小さな詰め物で済み、進行していれば削って詰める、あるいは神経の治療へと進みます。治療の段階が進むほど必要な処置は増えますので、結果として費用や通院の負担も変わってきます。どの段階にあたるかは実際に拝見しなければ分かりませんので、気になる箇所があれば早めに診察をお受けください。
削る範囲の大きさが処置を左右します
同じ詰め物でも、削る範囲の大きさによって処置の組み立てが変わります。範囲が小さければその場で埋めて終えられることもありますが、広い範囲を補う必要があるときは型を採って製作する工程が入ることがあります。歯の根に近い部分まで及んでいる場合には、詰め物ではなく被せ物での対応を検討することもあります。
範囲の大きさは見た目だけでは判断できず、レントゲンなどで確かめて初めて分かる部分もあります。そのため診察前の見積もりは難しく、確かめたうえでご説明するという形をとっています。
部位によっても条件が異なります
前歯と奥歯の違いによっても、求められる条件が変わります。奥歯は食べ物をすりつぶす役割を担うため強い力がかかり、前歯は会話や笑ったときに見える場所です。それぞれの歯に必要な条件が異なることから、選ばれる処置の内容も変わります。同じ方の口の中でも歯ごとに方針が変わることがあるのはこのためです。
費用について考えるときも、どの歯を治療するのかという情報が欠かせません。複数の歯に虫歯がある場合は、進行の度合いを踏まえて順番を組み立てていくことになります。
通院回数が変わる理由と費用との関係
治療の工程によって回数が決まります
詰め物の治療にかかる通院回数は、必要な工程の数によって決まります。軽度の虫歯であれば一回から二回で完了することもあります。一方で型を採って製作する方法を選んだ場合は、削って型を採る日と、できあがった物を装着する日が必要になります。神経の治療が加わるときにはさらに回数が増えることがあります。
一回あたりの診療時間は内容によりますが、三十分から六十分程度お時間をいただくことが多くなっています。ご予定を立てる際の目安としてお考えください。
回数が増えると費用の内訳も変わります
保険診療では処置ごとに点数が計算されるため、来院の回数が増えればその分の費用が加わります。ただし回数が多いことが必ずしも無駄を意味するわけではなく、歯の状態を確かめながら段階を踏む必要がある場合もあります。なぜその回数が必要なのかについては、治療計画のご説明とあわせてお伝えします。
ご都合によって通院の間隔が空いてしまうこともあるかと思います。その場合は途中で状態が変わることもありますので、遠慮なくご相談ください。
途中で中断すると負担が増えることがあります
痛みがないからといって虫歯を放置すると、やがて歯の神経まで侵食され、強い痛みや腫れを引き起こします。治療の途中で通院をやめてしまった場合も同じで、削った状態のまま時間が経つと状態が変わってしまうことがあります。結果として当初の予定より処置が増え、時間と費用の両方で負担が大きくなることも考えられます。
通いにくい事情がある場合は、その旨をお伝えいただければ計画の立て方を一緒に考えます。無理のない範囲で進めていくことが、結果的にご負担を抑えることにつながります。
費用だけで判断せずに考えたい視点
噛み合わせまで含めて考えます
詰め物は歯の形を補うものですから、入れて終わりではなく上下の歯がどのように当たるかまで含めて調整します。噛み合わせが合わないままでは、特定の歯に力が集中したり違和感が続いたりすることがあります。噛み合わせの確認は治療の一部であり、費用を考えるときにもこの工程が含まれていることを知っておいていただければと思います。
歯並びが乱れていると磨き残しが増えるため、虫歯や口臭の原因になります。詰め物の治療をきっかけに、口の中全体のバランスについてご相談いただくこともあります。
将来のやり替えまで見通します
詰め物には長く使ううちに劣化が進む面があります。どのくらいの期間そのまま使えるかは、口の中の環境や日々のお手入れの状況によって変わるため個人差があります。将来やり替えが必要になったときのことまで含めて考えると、目先の金額だけでは判断しきれない部分が出てきます。
虫歯は治しても、正しいセルフケアを行わなければ再発します。詰め物を長く使っていくためには、治療後の過ごし方が大きく関わってきます。
予防に取り組むことが結果につながります
食後すぐに歯を磨かない、間食が多い、唾液の分泌量が少ないといった要因が重なることで虫歯が進行しやすくなります。毎日のケアを少し見直すだけで、虫歯や口臭の発生を大幅に減らすことができます。再発を防ぐ習慣を整えることは、将来の治療の回数そのものを減らすことにつながります。
日本では歯を失う原因の第一位が歯周病、第二位が虫歯とされており、入れ歯などの義歯のお世話になる時期を遅らせるには両方の予防と治療が欠かせません。詰め物の治療と並行して、歯ぐきの状態も確かめていくことをおすすめしています。
さわい歯科クリニックでの費用のご説明の流れ
まず口の中の状態を確かめます
費用のご説明は、口の中を拝見するところから始まります。虫歯がどこにどの程度あるのかを確かめ、必要に応じて検査を行います。当院では機器を活用することで、虫歯や歯周病の初期段階を見逃さず、より早く治療に取りかかることができるよう努めています。
この段階で分かった内容をもとに、必要な処置を組み立てます。状態の確認が先で、費用のお話はその後という順番になります。
選べる方法と費用をご説明します
必要な処置が決まりましたら、保険と自由診療の両方についてそれぞれご説明します。自由診療をご希望の場合の料金は、この診察の場でお伝えします。ご不明な点があればその場でお尋ねください。ご希望に沿わない場合は無理におすすめすることはありません。
費用の面で迷われる場合も、率直にお話しいただければと思います。ご事情を踏まえた計画を一緒に考えることができます。
治療後も定期的に確かめます
詰め物を入れた後も、状態を定期的に確かめることが大切です。虫歯が進行し神経まで達した場合でも、適切な根管治療を行うことで歯を残すことが可能とされていますが、そこまで進む前に気づけることに越したことはありません。当院では虫歯の治療でも、リラックスして受けられるような配慮を心がけています。
大阪市中央区日本橋にある当院は日曜日と祝日が休診となっております。通院のご予定についてもお気軽にご相談ください。

よくあるご質問
Q 虫歯の詰め物の値段はどのくらいかかりますか
A 保険の範囲の治療は全国一律の点数で計算され、窓口でのお支払いは加入されている保険の負担割合によって変わります。自由診療の料金は医院ごとに異なり、当院の料金は口の中の状態を確かめたうえで診察時にご説明しております。必要な処置は歯の状態によって変わりますので、まずは診察をお受けください。
Q 保険が使える詰め物と使えない詰め物があるのはなぜですか
A 公的医療保険は適用される範囲が定められており、その範囲に含まれる方法と含まれない方法があるためです。どちらを選べるかは口の中の状態やご希望によって変わりますので、診察の際にそれぞれの内容と費用の考え方をご説明いたします。
Q 詰め物の治療は何回くらい通院しますか
A 症状によって異なりますが、軽度の虫歯なら一回から二回で完了することもあります。型を採って製作する方法を選んだ場合や神経の治療が必要な場合は回数が増えることがあります。一回あたりのお時間は内容によりますが、三十分から六十分程度いただくことが多くなっています。
Q 詰め物はどのくらい持ちますか
A どのくらいの期間使えるかは口の中の環境やお手入れの状況によって変わるため個人差があります。経年劣化によって隙間が生じることもありますので、定期的に状態を確かめていくことをおすすめしています。
Q 治療の前に費用を教えてもらえますか
A 診察で必要な処置が決まりましたら、その内容と費用の考え方をご説明いたします。ただし口の中を拝見する前に金額をお伝えすることは難しいため、まずは状態を確かめさせていただく形になります。ご不明な点はその場でお尋ねください。
Q 虫歯は自然に治りますか
A ごく初期の段階ではフッ素塗布などのケアで再石灰化を促すことも可能とされていますが、削る必要が生じるまで進んだ虫歯が元に戻ることはありません。進行の度合いは口の中の状態によって異なりますので、自己判断をなさらず歯科医師の診察をお受けください。
Q 詰め物が取れてしまったときはどうすればよいですか
A 取れた部分をそのままにしておくと状態が変わってしまうことがありますので、できるだけ早めにご相談ください。取れた詰め物をお持ちいただければ、状態を確かめるうえで参考になることがあります。
虫歯の詰め物の値段についてのまとめ
仕組みを知ることが不安を減らします
ここまで見てきたとおり、詰め物の費用は保険診療か自由診療かによって決まり方が違います。保険診療は全国一律の点数で計算され、窓口でのお支払いは負担割合によって変わります。自由診療は医院ごとに料金が設定されており、当院では診察時にご説明しています。
そして金額を左右するのは、虫歯の進行度や削る範囲、治療する歯の部位といった口の中の状態です。噛み合わせや将来のやり替えまで含めて考えると、費用は治療全体の一部として捉えることができます。気になることがあれば、大阪市中央区のさわい歯科クリニックまでご相談ください。
さわい歯科クリニックへのご相談・お問い合わせ
記事の内容でご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。
ご連絡先
お電話:06-6599-8292 公式サイト:sawai-dental.com


FAQ
よくあるご質問
- 初診の場合、どれくらい時間がかかりますか?
- 初診では、お口の中の状態を丁寧に確認し、必要に応じてレントゲン撮影やカウンセリングを行います。内容によりますが、30〜60分程度お時間をいただくことが多いです。ご都合に合わせて調整も可能ですので、ご予約時にご相談ください。
- 予約なしでも診てもらえますか?
- 基本的には予約優先で診療を行っておりますが、急な痛みやトラブルがある場合にはできる限り対応いたします。まずはお電話で状況をお聞かせいただけますと、スムーズにご案内が可能です。
- 子どもと一緒に通えますか?
- もちろん大丈夫です。当院ではお子様の診療にも力を入れており、親御さんと一緒に安心して通っていただける環境を整えています。お子様の治療と同時に保護者の方の診療も可能ですので、ぜひご相談ください。
- 治療内容や費用について事前に説明してもらえますか?
- はい。当院では、治療前に現在の状態や治療の選択肢、それぞれの費用や期間について丁寧にご説明いたします。ご納得いただいてから治療を開始しますので、ご不明点があればお気軽におたずねください。
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